上顎前突(出っ歯)
上顎前突(出っ歯)とは
いわゆる“出っ歯”で、上の前歯や上あご(上顎骨)が大きく前に飛び出している状態です。
上顎前突(出っ歯)の原因
生まれつきの骨格による部分が大きく、もともと前歯が前方に位置している、上下のあごの骨のバランスが悪いなどがほとんどです。
子供の場合はあごの骨が正確に成長できず、大きくなるにつれて状態がさらに悪化することがあります。
上顎前突(出っ歯)のリスク
外見的に気になること以外にも、食べ物を前歯で噛み切りにくい、前歯が使いにくいため奥歯に過度な負担がかかり虫歯や歯周病のリスクが高まる、口呼吸になりがちで口腔内に菌やウイルスが侵入にしやすいなどがあります。
上顎前突(出っ歯)の治療法
大人
歯の表面につける「ブラケット」装置による治療が一般的です。
目立たせたくない場合は素材をセラミック製のホワイトワイヤーを使用するとほとんど目立ちません。
器具での改善が難しい場合は抜歯するケースもあります。
子供
ヘッドギアと呼ばれる装置を用いて矯正を行います。
ヘッドギアを用いて上あごと下あごの骨の位置を調整しながら、上あごの骨の成長を抑制します。
ヘッドギアはバンドという装置を口の中に装着し、そこへフェイスボウをつけてヘッドキャップで頭部に固定します。
外出時は外して構いませんが、自宅にいる時や睡眠時など1日10時間程度は装着しておくことが望ましいです。
装着時間を正しく守らないと効果が期待できませんので注意が必要です。