歯並びが気になるけれど、「ワイヤー矯正は目立つし、痛そう」と躊躇していませんか？
そんな方に近年人気を集めているのが「マウスピース矯正」です。目立たず、取り外し可能で、ライフスタイルにフィットしやすいのが魅力。この記事では、マウスピース矯正の特徴やメリット・デメリットについてわかりやすくご紹介します。

■ マウスピース矯正とは？

マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピース（アライナー）を歯に装着し、少しずつ歯を動かしていく矯正方法です。従来の金属ワイヤーやブラケットを使わず、見た目が自然で快適に過ごせるのが特徴です。

代表的なブランドには「インビザライン」や「クリアコレクト」などがありますが、基本的な仕組みはどれも共通しています。歯型を元に精密な3Dシミュレーションを行い、少しずつ形状の異なるマウスピースを段階的に交換していくことで、歯並びを整えていきます。

■ メリットは？こんな方におすすめ

1. 目立たない
   　透明なので、装着していてもほとんど気づかれません。人前で話す仕事をしている方や学生にも人気です。

2. 取り外しができる
   　食事中や歯磨きのときは外せるため、虫歯や歯周病のリスクを抑えやすく、口腔内を清潔に保ちやすいです。

3. 痛みや違和感が少なめ
   　ワイヤー矯正に比べて金属の刺激がないため、口内炎などのトラブルが起こりにくいという声もあります。

4. 通院回数が少なめ
   　まとめてマウスピースを受け取れるケースが多く、毎回ワイヤーを調整する必要がないため、忙しい方にも向いています。

■ デメリットや注意点は？

1. 自己管理が重要
   　1日20〜22時間の装着が必要です。自己管理が難しい方や、お子様にはやや不向きな場合もあります。

2. 複雑な症例には不向きなことも
   　歯の回転や大きな移動が必要な場合、マウスピース単独では対応できないことがあります。必要に応じて一時的にゴム（エラスティック）やアタッチメントを使うこともあります。特に抜歯が必要な矯正治療では、マウスピースだけではコントロールが難しいため、ワイヤー矯正が推奨されることもあります。

3. 治療開始までに時間がかかる
   　歯型採取からマウスピース製作までに数週間かかることがあり、ワイヤー矯正よりスタートがやや遅くなる場合もあります。

■ どんな人が向いている？

• 見た目を気にせず矯正したい方

• 日常的に装着時間をきちんと守れる方

• 軽度〜中等度の歯列不正の方

• 食事や歯磨きのストレスを避けたい方

■ まとめ

マウスピース矯正は、現代のライフスタイルに寄り添った新しい矯正方法です。見た目も快適さも重視したいという方にとって、有力な選択肢となるでしょう。ただし、すべての症例に対応できるわけではないため、まずは矯正歯科でのカウンセリングが重要です。

「気になってはいたけれど、一歩踏み出せなかった」という方は、ぜひ専門医に相談してみてください。あなたの生活に合った、最適な矯正方法が見つかるかもしれません。