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矯正を始めるベストタイミングは?
「矯正は何歳から始めるのが良いですか?」という質問は、矯正相談でとても多くいただくものです。結論から言うと、矯正治療は、出来るだけ早い方がいいですが、小児期と成人期で治療内容や効果に大きな違いがありますので、それぞれの特徴を知っていただくことが大切です。
小児矯正のメリット
お子さまの矯正は、一般的に 6歳前後の永久歯の萌出期から思春期まで が開始の目安となります。この時期はあごの骨がまだ成長段階にあるため、拡大床などを使って骨格の発育を正しい方向に導くことができます。
・歯を抜かずにスペースを作れる可能性が高い
・受け口や出っ歯の原因となる癖を早期に改善できる
・あごの成長を利用してバランスの良い顔立ちに導ける
といった利点があります。
臨床的には、乳歯列から永久歯列への生え替わりの過程で歯並びに問題が見つかることが多く、「早めに始めていれば抜歯せずに済んだ」というケースも少なくありません。
成人矯正のメリット
一方で、大人になってから矯正を始める方も増えています。成人矯正の強みは、
・患者さん本人がしっかりモチベーションを持って取り組める
・治療ゴールを明確に設定しやすい
・装置の選択肢(目立ちにくいワイヤー、マウスピース矯正など)が豊富
といった点です。
ただし、成長による骨格改善は期待できないため、歯を並べるために抜歯やアンカースクリューを併用する場合があります。時間や費用の負担はありますが、40代・50代でも問題なく治療を受けられるのが特徴です。
まとめ
矯正を始めるベストタイミングは 「何を重視するか」 によって変わります。
・あごの成長を利用したい → 小児矯正(早期開始が有利)
・見た目や咬み合わせを大人になってから整えたい → 成人矯正
大切なのは「今の状態に合った治療を選ぶこと」です。気になった時点で一度ご相談いただくのが、後悔のない矯正治療につながります。