過蓋咬合
過蓋咬合とは
奥歯をかみ合わせた状態で、上の前歯が下の前歯の上に深くかぶさっている状態を指します。
過蓋咬合の原因
生まれついての骨格が原因であることがほとんどですが、乳歯の時期に虫歯や外傷などで歯を失い歯並びがずれた、奥歯に負担がかかってすり減り前歯の重なりが大きくなったなどの理由も考えられます。
過蓋咬合のリスク
下あごの動きに制限が加わってしまうので、あごの関節に痛みが起こる、噛むたびに歯茎に歯が当たって歯肉炎になるなどの問題があります。
顎関節症を起こしやすいことも過蓋咬合の特徴です。
過蓋咬合の治療法
大人
ブラケット装置を使い、前歯を歯茎側に動かしつつ奥歯を正しい位置にすることで、嚙み合わせを浅くしていきます。
子供
拡大床(歯が正しく並ぶスペースが足りない場合に、歯列を頬の側に広げてスペースを作る装置)によってあごの骨の成長を促進しスペースを確保します。
また奥歯を少し橋上してから歯を並べていく方法も行います。
過蓋咬合の治療は永久歯が生えそろったタイミングで行うことが望ましいです。