〜食事の工夫で快適に矯正生活を〜
矯正治療が始まると、多くの方が気になるのが「食事制限」です。
ワイヤーやマウスピースをつけた状態で、今まで通りに食べてもいいの？と不安になりますよね。
実は、ちょっとした工夫をするだけで、矯正中でもおいしく食事を楽しむことができます。
1. 矯正中に気をつけたい理由
矯正装置がついている期間中は、歯に力がかかりやすくなっています。
硬いものを噛むと痛みが出たり、装置が外れてしまうこともあります。
また、食べ物が装置に詰まりやすいため、虫歯や歯ぐきの炎症を防ぐためにも食事内容に注意が必要です。
2. 食べてOK！おすすめの食べ物
矯正初期やワイヤー調整直後など、歯が痛む時期でも食べやすいのが次のような食材です。
おかゆ・雑炊・うどん：噛まずに食べられて安心
スープ・味噌汁・煮込み料理：体も温まり、歯への刺激が少ない
卵料理（スクランブルエッグ・茶碗蒸しなど）：たんぱく質も摂れて栄養満点
豆腐・白身魚・ひき肉料理：やわらかく消化も良い
ヨーグルト・プリン・ゼリー：デザートとしても楽しめる
しっかり噛まなくても栄養が摂れるメニューを工夫すると、矯正中の食生活がぐっと楽になります。
3. 控えたほうがいい食べ物
矯正中は、装置の破損・変形・汚れを防ぐために避けたい食べ物があります。
りんご（丸かじり）、せんべい、ナッツ類、フランスパン、氷など
→ 装置が外れたり、歯が強く痛む原因になります。
キャラメル、ガム、餅、グミなど
→ ワイヤーやブラケットに絡みついて取れにくくなります。
ジュース、スポーツドリンク、甘いお菓子類
→ 装置の周囲に汚れが残りやすく、虫歯のリスクが高まります。
4. 食べる時のコツ
大きい食材は小さくカットしてから口に入れる
奥歯ではなく前歯で噛み切る（またはその逆）など、装置の位置に応じて工夫する
食後は歯ブラシと歯間ブラシやフロスを使って丁寧に清掃する
マウスピース矯正の場合は、食事のときに外せるため、食べ物の制限はほとんどありません。
ただし、飲み物の糖分や着色には注意が必要です。
5. 無理せず楽しむ食事習慣を
矯正中の食事制限は永遠に続くものではありません。
歯が動いて安定してくるにつれて、食べられるものも徐々に増えていきます。
無理せず、歯にやさしい食事を意識することが、治療をスムーズに進めるコツです。
まとめ
矯正中の食事は、「我慢」ではなく「工夫」が大切です。
やわらかく、噛みやすく、歯に優しいメニューを心がけることで、痛みも少なく快適に過ごせます。
装置が外れたり壊れてしまった場合は、自分で直そうとせず、早めに歯科医院へご相談ください。
きれいな歯並びを目指す期間も、おいしい食事を楽しみながら乗り越えましょう。