お子さまの小児矯正について「できるだけ抜歯をせずに歯並びを治せる矯正」があります。
お子さまの矯正は大きく分けて2つの治療時期に分けられます。
6歳くらいから11歳くらいまでの間に行われる1次治療、もう一つは12歳くらいから18歳くらいになってから行われる2次治療です。
1次治療について
矯正の1次治療は、乳歯と永久歯が両方とも生えている混合歯列期と言われる時期に行います。ここでは乳歯の空隙を広げていきます。
乳歯にアプローチし、後に続く永久歯を正しい位置に誘導したり、顎の成長を正しい方向に促したりしていきます。
歯並びを無理やりこの位置へという治療というよりも、上下の顎のバランスや顎の幅などのバランスを考えて、永久歯ができるだけきれいな歯並びが作れるような環境にする矯正治療です。1次矯正だけで綺麗にならんで、これだけで矯正の治療が完了する場合があります。
2次治療について
矯正の2次治療は、全ての歯が永久歯に生え変わってから歯並びを改善していく治療です。成長期を終えて骨や顎の成長が止まってから、上下の歯の噛み合わせや隣り合った歯のガタガタなどをきれいに整える治療をしていきます。1次矯正で根本的な治療をしてある程度改善した状態で、もう少し矯正が必要な場合に行うものです。
お子さまの矯正治療には、学童期である1次治療から矯正治療を始めたほうがたくさんの成果が得られやすいです。2次矯正だけで良いと思われるかもしれませんが、これだけでは歯を抜いて矯正する可能性があります。